「内向的でも教員できます」

教師

はじめに

自分が内向的だと思っている人は、教員に向いていないと思っていませんか。その答えはNoです。内向的で、大人しくても教員をすることはできます。

学生時代、私はとんでもなく学校が嫌いでした。
私は高校時代朝礼で、毎週水曜に前に立ってスピーチをするという当番があったのですが、自分の番が回ってくる半年も前からそのことを憂鬱に感じるような生徒でした。

でも今、私は教員として働いています。
静かなままの性格で、生徒と向き合いながら、学校で働いています。


今日は、内向的な私が、どんなふうに毎日を過ごしているのかを少しお話しします。


「先生=明るくておしゃべり」は思い込み?

たしかに、学校には明るくて社交的な先生もたくさんいます。
休み時間も生徒と楽しそうに話していて、「ああ、ああいう先生が向いてるんだろうな」と思っていました。

でも、実際に教員として働いてみると、いろいろなタイプの先生がいることに気づきました。
静かな先生、落ち着いた先生、口数は少ないけれど、生徒にとって安心できる先生。

教員に必要なのは「自分らしさ」とそれをどう生かすか工夫することなんだとおもいます。


授業が不安だった私がした工夫

教員になったばかりの頃は、毎日授業で緊張していました。授業の流れを何度も確認して、準備を重ねていました。

たとえば:

  • 台本を作って、話すことを整理しておく
  • プリントやワークをうまく使って、生徒が主体的に動ける形にする
  • 自分の「落ち着いた話し方」を武器にする

「盛り上げる」のではなく、「伝える」「整える」ことで授業は作れます。
それが、内向型の強みでもあるのだとおもいます


生徒との関係は「話す」だけじゃない

私は、生徒と無理に雑談したり、盛り上がったりするのが苦手です。ノリがいいわけでもないので、温度差ができてしまい、決して楽しい先生ではないです。
でも、生徒はそれだけで人を見ているわけではありません。

丁寧に見てくれている
ちゃんと話を聞いてくれる
必要なときに声をかけてくれる

そういう先生を、生徒はちゃんと見ています。また私自身、学生時は教室の雰囲気や、友達との関りが苦手で、学校を好きになれませんでした。でも教室の人間関係の微妙な変化や空気感を読む力はあります。その経験から、私と同じように学校にしんどさを抱えている子に、どんな瞬間が緊張するとか、ストレスを感じるとか理解することができます。その瞬間を見極めてサポートすることができます。


最後に

「内向的な自分に教員なんて無理」
と思っている人に言いたいことは、

無理に変わらなくても、先生としてやっていけます。
そんな人だからこそ、自分にしかできない教室づくりができます。

私もまだまだ模索中ですが、静かな教員として、自分らしい道を進んでいます。

これから教員を目指すみなさんへ。自分の強みを信じて、ゆっくり進んでいってください。


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