教員をやめたいと思ったら

教室の荒れ

はじめに|「辞めたい」と思ったあなたへ

教員はやりがいのある仕事ですが、それ以上に大変なことがいっぱいあります。

私は教員5年目ですが(2025年6月現在)、これまでたくさん嫌なことやつらいことを経験し、「もう無理だ」と思ったことが何度もあります。

そんな時は転職する事だけがゴールだと思い日々を消化するだけの毎日を過ごしがちですが、辞める前にできることをやろうと決心し、様々な行動にうつしてきました。

行動にうつすと意外とすっきりしたり解決策が見つかったりして、「もう少し続けられそうだ」と思い直し、今も教員を続けています。

こんな書き方をすると、辞めるのをずるずる引き延ばしているだけだと言われそうですが、確かにそうかもしれません( ´∀` )。でも、生徒たちと関わる喜びをまだ味わいたいし、もっと俯瞰して自分をみられるように、余裕が持てるように色々試している最中なのです。

こうしてブログを書いている私自身まだまだ勉強中なのですが、5年間で辞めたいと思ったくらい大変なことを乗り越えられた経験を、少し前の自分と、読んでくださるあなたに向けて書いていきます。

私が辞めたいと思った瞬間 3選

1.生徒からの暴言

色んな生徒たちがいる教室で、全員からの信頼を得ることは不可能です。それは分かっていますが、暴言という形で悪意を向けてこられると傷ついてしまいます。

2人の生徒から何かお願いをされたんですが、それをその時できる状況ではなかったので「今はできないよ」と断ったのですが、それが気に食わなかったようで「教室から出ていけ」「仕事できないやつだな」などと怒鳴られ続けたりです。同じようなことが日常的に起こっていたので、本当に身が削られてしまいました。

2.学年団の先生方との人間関係

私は3年団に所属していたことがあるのですが、その時の学年団の人間関係がとても悪く、とても居心地が悪かったです。

初めて担任をした年のことだったので分からないことがたくさんあったのですが、学年主任の先生がとても怖くて相談しにくかったのです。

主任が怖いだけでなく、他の3年の先生方もお互いに責め合って、団結どころではない雰囲気がとても嫌でした。今思えば、3年生が荒れているクラスばかりだったので、みんな自分のことで精いっぱいだったのかもしれません。

3.担任をしているクラスの学級崩壊

前述したように3年団に所属し初めて担任をしていた時なのですが、そのクラスは学級崩壊を起こしていました。3年の秋から担任を交代し私が勤めることになったのですが、もともと荒れていたクラスで急に担任になった私が、生徒たちから受け入れられることはありませんでした。

朝の会の連絡事項を伝えたくても、うるさい中で聞いてくれる生徒は1、2名で、ちゃんと全員に伝えることが不可能でした。そんな中で、やはり担任(私)が連絡事項を言った言わないのトラブルが頻繁に起きていました。

以上の3つは同じ年にいっぺんに起こったことで、今思い出してもとてもつらかったです。


教師を辞める前にできること5選

1. 力のある人に相談する

’’生徒からの暴言’’に耐えられないと思った時、私は学年主任の先生に相談をしました。私は何か問題が起こっていることを他の先生には悟られたくなかったので、なるべくその先生が1人になったタイミングを見計らって声を掛けました。すぐに話ができる部屋に移動して、聞いていもらうことができました。相談した内容は、

・日常的に暴言を言われている ・生徒にはもうしないと誓い、これまでのことを謝ってもらいたい 

この2点を伝えました。

その学年主任の先生はすぐに対応してくださいました。後日話し合いの機会を設けてもらい、生徒たちは私に謝ってくれたのです。先生はその後面談までしてくださいました。

正直、その学年主任の先生は怖いなと思っていたので、こんなに丁寧に対応してくださるとは思っていませんでした。私は、どうせ何も変わらないと思いながら、もう辞めてやるという気持ちで相談をしたので、予想外の対応に拍子抜けしてしまいました。

自分の学年団の主任が、こんな風に対応してくれるかは分からないよと思いましたよね。うまくいかなかったら、相談相手を次々変えていきましょう。あなたが辞めたいと思うほど追い詰められているのでしたら、周りの目とか気にしなくてOKです。

私は辞めると決心していましたが、まず私自身が相談という形で行動に移したことで、同じ学校で教員を続けられています。もちろんそれが偉いわけではありませんが、逃げずに解決できたという1つの経験を得られました。

2. 仲間を作る

仲間を作れなんて、簡単に言ってはいけないと思っています。私自身が人の輪に入っていくのがとても苦手だからです。

でも、先生が先生の仲間を作ることはとても重要だと思います。

深刻な相談は前述したように学年主任や力のある先生にするべきですが、そこまでいかなくても言いたいこと、ムッとしたり悲しかったりすることはいっぱいありますよね。それを話して味方になってくれる先生が必要ではないかと思います。

あなたのまわりに、この先生いいなとか、仲良くなりたいなと思える人はいませんか。その先生と仲良くなれるように作戦を立てていきましょう。

焦らなくて大丈夫です。すぐには無理ですが、学校はいろんな行事とかで関わるタイミングがきっと訪れてくれるので、長い目で見て、どう関われるか今から考えておきましょう。

3. 授業を“ゆるめる”

教員を始めたばかりの頃は、生徒になめられてはいけないという思いが強く、厳しい態度で授業に臨んでいました。今振り返ると当たり前だと思いますが、そんな関り方で生徒たちから反発を買い、ますます授業がうまくいかなくなってしまいました。

難しいことを求めすぎたり、厳しすぎるルールを設けたりすることが、クラスを荒れに向わせることもあります。

私は誰にでもできる教材をたくさん用意し、生徒ができたらひたすら褒めることを始めました。すると先生に対して反抗的だった生徒たちも、だんだん勉強に取り掛かれるようになったのです。

4. 非常勤講師になる

非常勤講師は、常勤講師と違って、自分の授業だけこなせば後は自由です。朝で授業が終わる場合は朝から帰っていいのです。私は非常勤を選び、塾の講師と掛け持ちしてみたことがあります。すぐに先生を辞めるのが難しい場合は、まず非常勤になってみて、空いた時間で他のことを経験してみるのもいいと思います。

5. ブログを書く

ブログを書いて収益化することを目標にすると、毎日が楽しくなります。

私もこうしてブログを更新していますが、いつか教員が無理と思った時、ブログにシフトできたらという思いがあります。

教員をしながらその経験をブログを書き溜めていく作業はとても楽しいし、なんとなく安心できます。ブログに関して私は知識が浅いので、参考になりそうなことはそんなに書けませんが、とにかくやってみることをお勧めします。

いつかあなたを助けてくれるかもしれません。


それでも辞めてもいいと思う

辞める前に色々試してみても、やっぱり無理な場合もあると思います。次は転職サイトに登録しましょう。

せっかく教員になったのにと自分を責める必要はないと思います。憧れた職業も、一度はその中に飛び込んでみないと分からないことがいっぱいあります。教員を選んでみたけどやっぱり違ったと思う人がいるのは当然です。

私は色々乗り越え、辞めたいとは思っていませんが、ここにいなければならないとも思っていません。そう思えることもメンタルを安定させるのに大事なことです。

まとめ|自分を責めない

教員をやめたいと思った時、やけくそになってしまう前にできることを紹介してきました。

今回はネガティブな側面に多く焦点を当てた記事でした。これから教員を目指している方は恐れを抱いてしまったかもしれませんが、ご安心ください。種類は違っても、大変なことがあるのは教員に限ったことではなく、どの職業でも言えることなので、まずやってみないと良し悪しは分かりません。

それと、教員は淡々とこなしていける簡単な職業ではありませんが、楽しいことやうれしいこともたくさんあります。

現在教員をしている方が、少しでも明かりを見つけられるようにと思っています。


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