【実践】「教師を辞めたいと思う前に読むメンタルケア」

教室の荒れ

〜生徒と向き合う教師のためのブログ〜

はじめに:学校の授業や生徒対応で「しんどさ」を感じたことはありませんか?

私は高校で教員をしていますが、生徒とのやり取りで傷ついてしまうことがよくあります。仕事上、どうしても生徒と向き合って心が疲れてしまうのです。そんな中で、ただ傷ついて自分の感情に飲み込まれるのではなく、自分で自分を整えたり、考え方を変えて、傷つかないように訓練することはとても重要です。

私はメンタルの専門家ではないのですが、同じような状況に置かれている方に、自分の経験を通して何かお伝えできるのではないかと思い、ブログを書いています。

今日は、学校で擦り切れてしまったメンタルを整える方法をお話していこうと思います。クラス全体の悩みではなく、先生と生徒1対1で生まれる悩みに焦点を当てていきます。

指導が通らないのは、自分のせいではないと思う

学校には、当たり前ですがいろいろな生徒がいます。先生と生徒で性格が合わなくて、関係性がうまく築けない事は必ずあります。そういった生徒は、あなたの事だけ言うことを聞かないなど、人によって態度を変えるかもしれません。

他の教員もその生徒に対して同じ悩みを抱えているならそんなに気に病まなくていいのですが、自分の時だけとなると、悔しいし悲しいですよね。

でも、そんなものだと割り切るしかありません。人によって合う相手、合わない相手は異なって当然ですよね。

反対に考えてみると、あなたがうまく関係を築けている生徒に、他の先生は苦戦しているかもしれません。

私も、文句を言ってきたり、暴言を言われたりとにかく合わない生徒がいたのですが、その子はある先生には態度が穏やかで特に問題がないところを目の当たりにしてしまったことがありました。

そんな時めちゃめちゃ悔しかったです。私の教師としての技量のせいなんだと、自分を責めてしまいました。でも、自分を責めてもつらくなってしまうだけです。自分を責めてしまう前に、自分のことしか見えていない可能性は十分にあることを心にとめておきましょう。

人から信頼を得やすい振る舞いの訓練をする

全ての人から信用されることはできないのですが、職場には他の先生や生徒たちから多くの信頼を集めている人がいますよね。持って生まれるものだから自分にはできないとあきらめてしまいがちですが、後からでも人からの見られ方を変えることはできるようです。抱えている問題があっても、それを解決しようと行動に移せば、その悩みは薄れていきます。

やはり学校の先生は、多くの人から信頼を得ていれば支持も通りやすいし、働きやすくなります。学校に限らずどのコミュニティにいてもそうですよね。私が学校で普段気を付けていることをご紹介します。

人の目を見て話す

話すときの目線は印象を左右します。話している人の目がキョロキョロしていたら、自信がないのかなとか、嘘をついているのかなとか不安になってしまいますよね。

自分が話すときは意外と意識できていないので、最初は意識してトレーニングすることが大切です。見すぎは不自然ですが、3秒見つめてはそらし、また3秒見つめるくらいがちょうどいいのではないかと思います。

私は目を見て話すのが苦手だったのですが、少し訓練をすると違和感なくできるようになりました。

背筋を伸ばして話す

教室の前で話すとき、背筋は伸びていますか。背をぴんと張っていると、そうでない時より緊張感を与えることができます。また、賢そうだという印象を与えることができます。

 低い声でゆっくり話す

自分の話し方に注意を向けたことがありますか。授業だけでなく、1対1で話すときも、堂々としているように見せなければいけません。私は、低い声で話すように心がけています。そのほうが相手に安心感を与えることができるからです。速度もゆっくりにして、落ち着いた印象を与えることが重要です。

このように、人からの見られ方は後から変えられると知るだけで、今の状況が悪くても安心することができますよね。また、特定の誰かとうまくいかなくても気にならなくなります。

本を読む

コミュニケーションに関する本を読んでみるのもいいと思います。読んでいると、あたり前に感じても自分はできていないなと気づくことが私はたくさんありました。

超報復力 いじめる相手を徹底的に見返す方法 [ メンタリストDaiGo ]



嫌われてもいいと思う

生徒と関わる時、深入りしないことが重要です。私は生徒から好かれたいという気持ちが先走って、ついつい心を砕いて話を聞いたり親身になりすぎてしまうことがありました。生徒と関わる時、好かれたいという気持ちがまずよくないですよね。

生徒から嫌われてもいいのです。指導をする上で嫌われてしまうことは、教師ならあって当然ですよね。そのくらいの気持ちでいないと、教師として正しい判断ができないかもしれません。

特定の生徒と仲良くなったり、特別な愛着を持ってしまうのもトラブルの元です。若い先生などが、よくこれをしてしまっているのを見ます。

特定の生徒から好かれるのはいいですが、もしその生徒とぶつかることがあったら、好かれていた時と同じふり幅だけ嫌われてしまう確率が高いです。こうなってしまったら指導がしにくいですよね。好かれていることが、信頼されていることとイコールではないこともこのことからわかります。

教師として、生徒とは正しい距離を取ることが重要です。そうすればトラブルも抑えられるし、先生のメンタルをかき乱すようなことも起こりにくいです。毅然として判断し、行動することができます。

感情を言語化する

書く作業は、メンタルを安定させるのに重要です。多くの人は何か嫌なことがあっても、胸の中だけで考えて、なかなか文章に書いたりしませんよね。

ひたすら頭で考えるから、漠然としたモヤモヤが妄想も混じって心の中に広がって、ずっと重たいのだと思います。でもそうならないための筆記開示は、とても効果を示すようです。

私も本を読んで実践してみたのですが、自分は何に傷ついているのか、どんな風に感じているのか細かに書いていたら、私のモヤモヤは大したことではないなと思える時がたくさんあります。客観的になれるからだと思います。

人の悩みを聞いた時、何でそんなことで悩むんだろうと不思議に思った経験はありませんか。それと同じような感覚を自分自身に持てるようになるのだと思います。

自分の感情を書くときに、色んな言葉を知っていればいるほど細かに表現できるので、普段から小説や漫画などで言葉を知っていくのもいいと思います。



おわりに

ここまで、教師が自分の心を守る方法をお伝えしてきました。教師が自分自身をいたわるのは、自分のためだけではありません。

  • 教師が疲れきっていては、良い支援はできない

教師が幸せだと、生徒1人1人に目を向けることができる

  • 自分の心を守ることも、専門性の一部

先生という仕事は、教科だけでなく人との関わりも大切です。

ここまで読んでくれた方は、教師として悩み、学校で生徒と心ある関わりをしている方なのだと思います。本当にお疲れ様です。真剣に、真面目に頑張っている先生こそ苦しんでしまうのではないかと思います。

今日は、心を楽にする方法や考え方をお話してきました。あなたに合っているものはありましたか。これからも先生や授業に関することを、ブログを通して発信していきます。

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