はじめに
最近の授業で一番大変なのは、スマホだと思います。生徒たちは授業を聞きたくないと言いうより、無意識にスマホに手が伸びてしまっている感じもするくらいです。もちろん厳しくルールが設定されて、緊張した雰囲気を保てている学校の先生は全く共感できないかもしれませんが、ルールが次々破られ、秩序が保てなくなった学校の先生は、指導が困難に感じているのではと思います。
私がやった失敗
私の学校でもこの雰囲気から脱却しようと、生徒指導部が先生たちに厳しく教育しました。
私の学校のルールは、
〇 授業中のスマホ使用は認められない
〇 注意しても聞けないときは、生徒指導カードにチェックを入れる(私の学校では生徒指導カードというものが存在し、チェックの数が増えるほど指導の種類が厳しくなる。最後は保護者召喚など)。
学校全体の、スマホに関するルールが厳しくなったことは生徒たちにも全体朝礼などで伝えられていましたし、私自身も先生みんなで頑張れば学校は変えられるという気持ちで、しっかり指導していこうと心に決めました。
そして授業の最初に、
・見つけたら没収
・従えなければ生徒指導カードにチェック
ということを伝えました。
でも結果は…その日の授業に何人かの生徒が隠れてスマホ使用をしているのを見つけました。
最初にルールを厳しくしっかり伝えたことで、さすがに最初はだれも使わないのではと思っていましたが、甘かったです。
でも私の失敗というのはここからです。
その中に堂々とスマホを触っている生徒Aがいて、これはだめだと思い、「スマホは没収します」と言いました。Aは、「黒板がよく見えなかったから写真に写していただけだ」と言いました。確かに黒板を撮影した画面が見えましたので、嘘ではなさそうです。でも、そんな言い訳をいちいち聞き入れていたらきりがありません。どんな理由があろうとスマホの利用はダメということは伝えていたので、「渡せないのなら、チェックカードに記入します」と伝えました。
これが私の失敗です。
https://note.com/eager_sedum4277/n/n98f6fa57857c【若手教員向け|荒れた教室で使える生徒指導テンプレート6選【授業崩壊を防ぐ方法】】
起きた問題
これがきっかけで、Aとの関係は最悪になりました。次の週から私の授業の時間が保健室に行くようになりましたし、私が話しかけても無視するようになったのです。Aはスマホを勉強のために使っていたのに、私がそれを評価せず、頭ごなしに否定しているように見えたのだと思います。
今では、こうして徹底的に嫌われることに何も感じなくなりましたが、当時はすごく傷ついたし、どうにかしなくちゃと思っていました。それまで不真面目だったAが勉強に対して意欲的になってきた時期でもあったので、私がその思いをつぶしたのではないかと不安にもなりました。
関係が冷え切ったことに対してどうにかする必要はないかもしれませんが、そういう生徒が増えていくと、学級崩壊につながるので、なるべく回避したほうがいいとは思います。なので、次の章では、私はスマホ指導に関してどうするべきかをお話していこうと思います。
スマホ指導の改善
私の指導方針は、スマホの取り締まりをやめることです(困難校限定ですが)。いくらでも触っていいよとは言いませんが、取り上げたり、チェックシートに記入したりする厳しい指導をやめました。この指導をしていると、きりがないからです。
困難校で、生徒たちにスマホの事で追い詰めるような指導をすると、お互いの関係性は悪化します。そこに力を割くよりももっと叱らなければならない事だけにポイントを絞るべきです。
なので、スマホに関する注意は言葉で注意せずに、手で✕を作ってだめだよというメッセージを送ったり、手を差し出して、没収するよ の合図を出したりするだけでいいと思います。もし注意に従えなくても実際に取り上げるまでしなくてもいいです。
指導の基準を明確に持っておく
私はスマホの指導を緩くしましたが、授業中に音楽をかけたり、立ち歩くなどの授業妨害に関しては、やめるまで注意をしています。私の指導の基準は、人に迷惑をかけているか、いないかです。スマホは迷惑をかけていません。
すると、生徒たちは先生の指導の基準をだんだんと分かってきます。生徒たちは、問題行動がどれくらい悪いことなのか、それをした結果どうなるのか考えていないことが多いです。闇雲に何に関しても叱っていると、生徒たちはルールに理不尽さを感じ、その先生のどんな指導も受け入れなくなります。
そうなることを回避するためにも、ここまではまだ許せるけど、この先はダメ ということが普段から伝わるような指導を私たちは心掛けたいということです。
まとめ
若手の頃は「ルールを守らせること」が大事だと思っていました。
でも今は、「関係を壊さないこと」の方が大事だと思っています。
生徒指導は、正しさだけではうまくいかないことも多いです。
今回はスマホに焦点を当てて話しましたが、スマホにだけでなく、少しの居眠り、少しのおしゃべりなど、何に関しても目くじらを立てるのをやめましょうというお話でした。それは決して生徒の機嫌をとるためでなく、甘やかすことでもなく、本当に大事なことを使える時にちゃんと伝わるように相手の心に距離を作りすぎないでおきたいという意味です。
中には、ルールはルールだし、共感できないよという先生もいらっしゃると思います。確かに生徒との関係はこうすればこうなる、と決まっている訳ではないのでとても難しいです。やり方はぶれながら、でも考えの軸はしっかりと持って、一緒に頑張っていきましょう。もしも参考になる部分がありましたらうれしいです。
生徒への具体的な声掛けについては
私が実際に使っているテンプレートをまとめました。良かったらこちらも読んでみてくださいね。
https://note.com/eager_sedum4277/n/n98f6fa57857c【若手教員向け|荒れた教室で使える生徒指導テンプレート6選【授業崩壊を防ぐ方法】】

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